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基本ネタバレしてます。

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小説 浜口倫太郎著 「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」感想

映画は見ましたが原作映画は未見。

映画の感想はこちらから。

※映画のネタバレにも触れますのでご注意ください。

まず驚いたのは映画と少し話が違うこと!
てっきり映画を別視点から見るようなものだと思っていたのでちょっと拍子抜けしました。

小説版は小説版でとても面白かったのですが、尚更映画と違う点が気になります。けど未南子さんの気持ちを入れると2時間じゃ収まらないし、難しいところです。

曾根崎さんとの出会い、編集者としての葛藤など、映画を見ている時には気にしていなかったことまで細かく書かれていて、うんうんと納得してしまいます。
あんな本を出したい出版社なんて普通ないですし、ホイホイ出します!っていうわけもない。
悩んだり迷ったりして、結局はその文章に惹かれた。

牧村さんのその後、には驚きました(笑)
映画では本好きということも触れられなかったのでまさか小説家になっちゃうとは。しかも書いたのは可愛くて壮大なファンタジーもの。
見た目は荒っぽいですけど、優しい性格にぴったりでもあって、おかしくもあり嬉しくもあり。

映画で気になっていた空白の7年間も埋まってスッキリしました。
さすがにあのレベルのニュースが国外に届かないわけないとは思いましたが、それは口の堅い人だったってことで。
自らお金を増やし、演技を完璧なものにして、すべてを真犯人追求のために費やしてきたのがより伝わってきました。

小説ではとにかく曾根崎さんが美男子!ということになってましたが、これはハードルが高い。
私は竜也さんが好きなので異論はありませんけど、映画が面白かったから読む人からしたらこれはどうなんでしょうか(笑)

ちなみに文庫版では文庫のカバーの上から映画仕様のカバーがかけてありました。通販だとわからないので店舗で要確認だと思いますが、単行本版とは違うカバーが楽しめます。