ドラマ、映画の感想置き場。

基本ネタバレしてます。

黒井戸殺し 感想

大泉洋さんの出演と、何となく面白そうだったので見ました。

原作は未読。
アガサクリスティ作品を読んだことはありませんが、「そして誰もいなくなった」のドラマ版を見たことがあります。


まずしょっぱなの勝呂さんの喋り方の癖がめちゃめちゃ強い(笑)

こういうのって見てる間に徐々に慣れていくものだと思うのですが、最初にびっくりした後はすんなり受け入れられました。不思議です。
野村萬斎さんのお芝居を見るのは初めてだったので、そのせいかもしれないです。なんだかかわいらしかった。

柴先生は渋々でありながらノリノリのような、振り回されつつあるけどそれを楽しんでるところのある探偵助手。だと、思ってました。

推理ものが好きな割にはいつもあまり推理しないで見てます。
全員を集めて推理を続け、この人もこの人も違うじゃないか…あれ…?からの柴先生への確定。
核心を突かれた時の柴先生はいい表情をしていました。

全員での推理シーンは勘が良すぎるような気もしましたが、柴先生の犯行が明らかになっていくにつれ、診察鞄を空にして持ち歩いていたこと、リクタホンを売りにきた男、春夫を匿ったこと、予防注射を受けにきた人までもが繋がり、スッキリしたと同時にとても悲しくなりました。

姉のため、とはいえ正直に話すことは出来なかったのか。先に告発されていたら黒井戸さんを手にかけずに済んだのではないか。

そう思っても、勝呂さんからされたのは「現段階」において最善と呼べてしまう、悲しい手段。

私はどんな凶悪犯でもそうなってしまう作品というのはあまり好きではありません。
けどこれがお姉さんのためである、というのは明白で。


柴先生をかなりお気楽にとらえていた(のんきすぎる)ということもあり、見た後はかなりどんよりとしていました。


脅迫していたこと。殺すつもりで黒井戸さんを尋ねていること。
世界的探偵の助手をしながら、あえて事件捜査を克明に残しているという強気な姿勢は、柴先生が恐ろしい人だったのではないかと思わせます。お姉さんのためとはいえ、ね。